
Tomoko
わからない
先日インターネットを開いてニュースを見ていたら、
リュウグウという小惑星の砂の分析結果から、20種類以上のアミノ酸と大量の水の痕跡が確認されたというニュースが目に飛び込んできた。
そのニュースの最後の方でJAXSAの研究員のコメントとして
この発見は連続ドラマの初回のようなもので、これから次々にいろんなことがわかってくるのかもしれないと。
いろんなことってどんなことだろう。
私たち地球にいる生命体の起源が宇宙にあるということ?
少し話は逸れるけれど、
アースシップの南側は太陽の日差しをできるだけ取り込むために
全面ガラスばりなので、目の前の敷地が一望できる。
今、この文章を書いているテーブルもこの南側のスペースにあって
お客様がいないときはここで食事をしたり、本を読んだり、PCを開いたりするから家の中にいるときはかなりの時間をこの場所で過ごす。
パソコンからふと目をあげたり
お茶を飲みながらぼんやりしているとき、
毎日欠かさず見るこの風景。
東側にはこんもりとした森があって、
そこをねぐらにしている鳥や小動物や虫たちがいて、
目の前の敷地にもいろいろな生き物がやってくる。
ここで3回の冬と2回の夏を経験して最近よく思うことがある。
それは、動物や植物や虫たちは、
食ったり食われたりしながらも周りまわってお互いに共存して
うまいこと生きているように見えるということ。
大きなサークルの一部にそれぞれがなっているように見えるとでも言ったらいいのか。
自分達が置かれた環境に順応しているように見える。
順応というか、
現在の状況を自然とそのまま受け入れているように私には見える。
さっきのJAXSAの話に戻るけれど、
アミノ酸や水が、生命(地球の)必須の要素らしい。
じゃあ同じ成分でできた地球の生命体である私はどうだろうと時々思う。
その輪の中に入っている?
どうなのだろう。
確かに、食べ物を食べてそれをエネルギーにして活動して、
余分なものを排出する仕組みは一緒だけれど
なんだか他の生き物たちと人間という生命は別な気がする。
何が違うのだろう。
そもそもこんなふうに生命とは?なんて人間以外に考えたりする生き物はいるのかな。
わからない。
私が確信できるのは
私には何もわからないということだけ。
写真は昨日の夕暮れ時に撮った写真で、
霧の中に佇むアースシップはまるで夢の中に現れた幻のようだと思った。
