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  • 倉科智子


今年の秋の紅葉の美しさが格別だ。

写真はこの山の車道沿いにある大きな木(何の木かは不明)で、

毎日この木の前を車で通るたびに少しづつ変化する葉の色に見惚れてしまう。

この木に限らず、今年は山全体の紅葉が本当に美しい。


時々うかがってお茶をいただく近所のNさんも

「今年は本当に紅葉がキレイだ」と言っていたから、

私が単純に一人で感動しているだけでもなさそうだ。

今年は台風や大風がほとんどなくて葉が落ちていないからなんじゃないかとも言っていた。

確かにそうかもしれない。

山の醍醐味はやはり5月の新緑の時期と、今頃の紅葉だなと思う。

新緑の時期には、黄緑色の山の中に突然、薄紫や白の藤の花が現れる。

それもなんとも幻想的で、言葉にできないほど美しい。


そのNさんの家でお茶をいただいてひとしきりそんなことを話してから

さあそろそろ帰ろうと車まで歩く途中に、見慣れないものがあった。

ザルに入った薄茶色くて細長い乾いたものの山。

その奥には小豆の山が別のザルに入っていた。

最初私にはその薄茶色の山が切り干し大根か何かに見え、

何かの野菜を干しているんだなと思った。

「何を干しているの?」と何気なく聞くと、

「干してるんじゃなくて、これは小豆の皮」と、Nさんは笑いながら教えてくれた。

よく見ると、確かにまだ乾き切っていない緑の房もあって

その中には小豆色ではないが小豆と同じ形の白っぽい豆がポコポコ入っている。

そうなのだ。

私は今まで、小豆がどうやってできるのか知らなかったのだ。

知らなかった自分にまずクラクラした。

これってほぼ、豆腐って何からできてるの???と同じレベルなのかもしれない。

↑この写真手前の細長いものが私には干した大根に見えた。


その後この房がどんなふうに実るのかも教えてもらったが、

イメージできなかったので家に帰ってネットで調べてみた。

↓こんな風に実るらしい。


なぜ今まで私は知らなかったのだろうか。

1.実家の周りや私が暮らした環境に小豆を栽培する風景がなかった。

(もしくは目に入らなかった)

2. 学校で教わった記憶はないが、

仮に教わったとしてもその授業に興味がなく、心が別の場所にいた。

上記の両方かもしれない。


そもそも私は、小豆が袋詰めでスーパーに陳列されている以外の状態を見たことさえ

徳島へ来るまで多分なかったとも思う。

しかしこのようなことは、小豆に限ったことではなく他にも色々ある。

だからこちらへ来てからの5年間、特に初めの1、2年はよく地元の人に

「お前はなんでもよく驚くなあ」と言われていた。

書き出せばきりがないので、また思い出した時に触れてみたいと思うが、

こういう驚きが日々ある生活は結構楽しい。









 
























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